持続可能な社会への取り組み – SDG4

Published
2022年10月28日

持続可能な社会への取り組み

REIは、国連により2030年までに達成するとされた持続可能な開発目標(SDGs)にのっとって、前向きで永続的なコミュニティ主導の変化を呼び起こすことを目指しています。REIのプロジェクトがSDGsの4番目のゴール「質の高い教育をみんなに」にどのように貢献しているか、見てみましょう。

<< TARGET 4.2: 就学前教育への機会平等>> 

  • レバノン幼稚園プロジェクトでは、110人のパレスチナ人とシリア人の避難民の子どもたちに、コミュニティの中での初等教育や子どもたちの保護を行っています。
  • 子どもの発達に適した教科書やタブレット、文房具が配られます。スタッフは心理社会学の面から訓練されていて、年に5回、子どもたちの家庭を訪問し、避難民の若者に必要な社会的・心理的な助言を行っています。

コミュニティが結びつきを強めるために努力をした結果、多くのことが変わったというサクセスストーリーをご紹介しましょう。

「 3歳の パレスチナ避難民のAがレバノン幼稚園プロジェクトにやってきたときは、友だちとの交流やグループ活動をいやがり、歩くことや文字を書くこともままなりませんでした。プログラム・コーディネーターとAの両親は協力して、Aが早くプログラムに戻れるようにと、歩行やサイクリング、文字を書く練習に加えて、握力の強化をするために生地をこねるといった訓練方法を取り入れました。まもなく、Aの両親は、Aのバランス感覚と空間認識能力、協調性が大きく改善されて、全体的にも自信が持てるようになってきたと報告しました。Aは今では、クラスでの活動に参加することもでき、幼稚園の卒業が目の前です。」

<< TARGET 4.3:技術教育、職業教育、高等教育の機会平等>>

  • カレンニ社会開発センター(KSDC)への資金提供によって、学校を卒業した人たちがコミュニティにとどまり学ぶために、ビジネススキルや、国際法・オフィス管理・提案技術・プロジェクト開発・流通・コミュニティの平和を保つための行動・報告書作成などの科目が準備されています。
    • 学生は地元のビジネス責任者たちの下でのインターンシップを通じて、地域社会への関与を深めていきます。

<<TARGET 4.5:教育における差別をなくす>>

  • レバノン幼稚園プロジェクトでは 、レバノンのパレスチナ避難民とシリア避難民の子供たちの間でのいじめ問題に取り組んでいます。
  • いじめ防止活動は子どもたちの間の緊張を和らげ、一体感のあるクラスでの学習環境を作ることができます。

<< TARGET 4.6: すべての人が読み書きや計算ができるようになる>>

  • ケニア共和国ナイロビの都市型の避難民のための起業家プログラムでは、 60人の避難民の若者に基本的な読み書き・理解と算数のクラスを設けています。その内の20人が自分のビジネスを立ち上げたり、仕事を見つけたりする準備をしています。

<< TARGET 4.a:開発途上国における資格のある教師の供給を増やす >>

  • レバノン幼稚園プロジェクトでは、避難民とIDP(国内避難民)コミュニティから12人の教師とティーチングアシスタントを雇用し、紛争解決、コミュニケーション、いじめ防止対策、前向きな親とのコミュニケーション、トラウマについて知るといった教育テクニックの訓練をを毎月実施しています。
    • 避難民の立場だからこそ、シリア避難民の子どもたちやその家族の持つトラウマや不安を自分のこととして感じ、考えることができるのです。
      • REIの支援は、シリア避難民の子どもたちの社会的・情緒的な発達にプラスの影響を与えているのです。