2023年8月、REIはタイ・ミャンマーの国境にある三つの支援プロジェクトを訪問しました。今回の訪問でも、前回同様、REIの支援プロジェクトを通じて力をつけ、コミュニティー内で重要な役割を担っている人々に会うことができました。REIが支援する現地プロジェクトがここ数年の間により強化され、そしてその強さは、コミュニティーの内側から湧き出ていると実感することができました。
REIの非介入式支援が成果をもたらし、未来への投資となっていることを確認することができた訪問でした。
プロジェクトを訪問したREIのゼネラル・マネージャー、エリソン安子は以下のように述べました。
「今回の訪問で印象に残ったのは、コミュニティー全体がが大きな課題に直面しているにもかかわらず、人々が、前を向いて進み続けているということです。カレンニ・ソーシャル・デベロップメント・センターの学生たちの学習への情熱、摂取障害治療センターで中毒を克服し健康を取り戻そうとする人々の強い意志、そして国境を越えてミャンマー国内の母親と赤ちゃんにベビーキットを命がけで届ける女性たちの勇気と決意。私たちの目には絶望的な状況に見えても、現地の人々は希望を持ち続けていることに、逆に勇気をもらいました。」
REIの支援が与えるインパクトは、プロジェクト受益者のコメントにも表れています。
「治療センターに行く前は常にヘロインを欲していましたが、治療プログラムを受けてからはその欲求がなくなりました。さらに、自分自身を価値ある人間として認識できるようになり、より良い未来のために人生設計を立てることもできるようになりました。」
– タイ、メー・ラ・キャンプの摂取障害治療センターのクライアント
「私はとても幸せです。家族全員が、私が受けた支援に感謝しています。」
– ミャンマー、カレン州で母子・乳児の健康・衛生訓練を受けた若い母親
「スキルを身に着けることができてとても嬉しく思います。このコースを受講したいと自ら希望していたので、その願いが叶いました。これは私の人生の転機になると確信しています。」
「このスキルさえあれば、空腹のまま眠らなければいけないことはなくなるでしょう」
– ケニア、ナイロビで起業した避難民たち
最近ボゴタで開催された国際開発に関するシンポジウムで、トップダウンの構造は成果を出さず、反面、コミュニティのリソースを活用し、現地の人々が主導するボトム・アップの構造は、より現場に近いところに力がシフトするため、長期的な結果をもたらすという発表がありました。REIは、現地コミュニティーの人々が主導する、持続可能で、コミュニティ自身に力を与えるプロジェクトに、より多くの注目と資金が集まることを望みます。