タイ・ミャンマー国境のキャンプにおける依存症の予防教育と治療
タイ国境に住む避難民のフタールさん（仮名）は、20年間、トラウマと絶望に対処するためにヘロインに頼っていました。彼は薬物によって自制心を失い、家族を虐待するようになったことを後悔していました。 身体はやせ細り、深刻な健康被害にも直面していました。 家族や地域の人々は、REIが資金提供する90日間の治療プログラムに参加するよう、フタールさんに勧めました。 治療の過程は精神的にも肉体的にも厳しいものでしたが、フタ―ルさんはプログラムに信頼を寄せていました。 治療中は幻覚、不眠、食欲不振に苦しみましたが、スタッフはヨガ、鍼治療、マッサージなど、症状を治めるための効果的な治療を辛抱強く提供しました。フタ―ルさんは、特に冷水浴に安らぎを覚えました。グループセラピーとヒーリングサークルは、再発を食い止める新たなきっかけとなりました。そしてやがて欲求は消えました。フタ―ルさんは自分のコミュニティーに戻り、同じように中毒と闘っている人たちに、プログラムについて話したいと言います。フタ―ルさんは、新たな自信と自己価値感を持てるようになりました。「私の人生を変えた経験を、依存症から解放されたいと願う友人たちと分かち合いたい。やめる方法があること、そして今からでも遅くはないと伝えたいです」。
