環境保護プロジェクト (2013年)

Published
2013年02月01日

Agency: Lutheran World Federation

このプロジェクトでは、ウガンダのキトグムとラムウオー地方の村や小学校で、帰還民のために環境を修復し保護する活動をする。50世帯と4つの小学校が援助を受け、植林地、果樹園、菜園を作り管理する。またこのプロジェクトで、地方のコミュニティが健全な環境保護の実践を始め、農法を近代的に改良し、生計を高めるため収入を生み出すチャンスを見極められるようにする。

ウガンダでは20年の紛争の間に、キトグムの住民の90%以上が避難せざるを得なくなり、主な避難民キャンプでは、木々は薪や建築材料として使うため無差別に伐採されて、土地は不毛のまま放置されてきた。北部ウガンダだけで地方の保安林の70%以上が失われ、そのため激しい土地の浸食にみまわれている。侵食した土地は農産物の生産を減らし、生計を農業に頼っている北部ウガンダの貧しい農村地域の大多数の人々の生活を脅かしている。

このプロジェクトは学校のエコクラブ活動を援助し、学校植林地、果樹園、菜園を作り運営をする。エコクラブは環境保護の実践に関する知識を、ドラマやコンペを通して広める。エコクラブのメンバー、先生、環境委員会のすべてが参加して、選ばれた学校や世帯が作った植林地や果樹園や菜園の経過をモニターし追跡調査する。また、コミュニティを支援して、彼らの生計を高めるために、新式のミツバチの巣箱、養蜂場の管理に関するトレーニング、宣伝や販売に関する情報を教える。

追加情報

ルセラン・ワールド・ファウンデーション(LWF)は、キトグムとラムウオー地方のコミュニティで帰還を成し遂げる手段として、人々の生計を立て直す支援をしてきている。 2008年7月から、LWFの環境保護プロジェクトは、コミュニティを支援して生れた村や避難民のいる地で様々な事業へ投資する人やグループの資金力をつけることで、劣化した環境を取り戻していけるようにしている。REIは2008年からLWFと共同で活動しこの分野の活動に資金援助をしている。

ウガンダでは、農村世帯の約97%は送電による電力が受給できないのでエネルギーをバイオマスに頼っている。ウガンダの森林は現在年2%の驚異的な率でなくなりつつあり、この20年で国の森林のほぼ3分の1が失われた。国連食糧農業機関(FAO)は、もし現在の環境劣化が好転しないなら、ウガンダの80%以上が50年足らずのうちに砂漠になりうると警告している。

成果

このプロジェクトで14の小学校の26人の先生を、野菜の生産や植林とその管理に関して講習を行った。先生たちは得た知識を使って学校の樹木栽培用地、果樹園、菜園を作って、学校のエコクラブがその世話をした。エコクラブには560人のメンバー(男生徒288、女生徒272)がいた。

さらにこのプロジェクトは10家族を支援し、2匹の豚(雄と雌)を提供し豚舎の管理と生産について実践を通して教えた。

「私は1匹の豚を縄でつないでいましたが、実習の後は豚舎を作りました。さらに3匹の豚を買いました。家族がこの計画を支えてくれ、豚にえさをやったりするのをいつも手伝ってくれました。」

オビタの話

さらに10人が養蜂の実習を受け、はちみつの採取の技術、それを商品化し販売すること、養蜂に影響を及ぼすよく起こる問題、環境保護の実践について習った。彼らはミツバチの巣箱と採取する用具一式を援助してもらった。 

「私は地域の市場で5kgの未精製の蜂蜜を売り、子どものために本を買いお金の一部を家庭の必需品のために使いました。」

定期的な家庭訪問時のオドングの話