ベビーキットと女性の健康 (2016年)

Published
2016年04月30日

Agency: Karen Women’s Organisation (KWO)

このプロジェクトはベビーキットの配布で、洗濯用石鹸、化粧石鹸、赤ん坊のおくるみ、爪切り、衛生のパンフレットが入っていて、8つの区域の少なくとも2,400人の母親と新生児に行き渡る。このパンフレットが入ったベビーキットは、なければ母親自身や新生児の健康管理がわからない女性たちに大事な知識を広めることになる。

この知識はまた、プロジェクトやコミュニティや組織の管理運営と、母親と子どもの健康に関する14日間の研修を通して広められる。この研修は、16人の出先のコーディネーターにも実施され、彼らは地区や町の役職者や事務官、保健や教育プログラムのコーディネーターに対し研修を行い、その後、村のレベルにまで広げていくだろう。健康意識向上の会合が、ベビーキット配布の町だけでなくKWOが出張できる町でも行われるだろう。これらの会合は基本的な健康問題に関して、予防や対応策について重要な情報を確実に普及させるであろう。

今年KWOは2つの場所で、妊婦に栄養補助食品を配布する栄養プロジェクトを試行する。このプロジェクトは、2014年のKWOの調査で栄養不良の率が高かった国内避難民キャンプのイーフトゥフタとムトゥラワリアで、650人の妊婦に届くと予想される。

追加情報

このプロジェクトは、ビルマのいくつかの少数民族に対する軍事的政治的攻撃のために、長年苦しんできたカレン州で行われる。この紛争による孤立のために、地域のコミュニティは健康に関する情報や教育の欠如に苦しんできている。カレン州は新生児と出産後の母親の死亡率が、世界で最も高い地域の中に入っている。カレン女性組織(KWO)は1949年に設立され、45,000人以上の女性が所属し、それ以来、カレン州で女性の権利意識の向上と女性と子どもの福利の改善のために活動をしている。