人権を学ぶトレーニングコース (2013)

Published
2013年07月30日

Agency: Karenni Social Development Centre

このプロジェクトでは、民主主義、政治、人権、環境保護の教育と実践トレーニングを、タイービルマ国境に難民として暮らしているカレンニ人の若者34人に行う。このプログラムに参加することで、学生は以前は全くなかったわけではないが限られていた教育の機会を得る。そして彼らが得た知識はコミュニティの中に広まり、避難民の現実に対する闘いに新たな展望と提案の基盤を作るのに役立つ。

過去20年にわたり2万人以上のカレンニ人難民が故国ビルマでの迫害のためにビルマからタイに逃げてきた。難民キャンプには若いカレンニ人難民が何千人もいるが、教育や実践トレーニングの機会は非常に少ない。安全の問題やタイ政府の規制のため、キャンプ外では上級教育を受けるための申し込みは簡単にはできない。

学生は全員、非暴力の社会変革、人権、法律、環境問題への関心を表明している。34人の参加者の18人が女性で、16人が男性である。1年間のプログラムでコースには次のようなものがある:

  • 地球上の人々が持つ権利、人権、環境、女性の権利、非暴力の社会変革、民主主義と政治、裁判所や司法制度、法の規則、憲法
  • 将来の就職のため学生のスキルを高める日常英会話やコンピューターのクラス
  • ラジオ、電信、電話などの無線通信、印刷物、インターネットからのニュースで知る、ビルマ、タイ、難民、国際上の人権に関する現在の出来事や情勢
  • 学生は地域のコミュニティベースの組織で働く技術や能力を高め、KSDCとコミュニティで全体的な継続性を高めるため、以前の卒業生と密接に連携して活動する。

追加情報

KSDCのトレーニングスクールは、2002年から2013年までにすでに179人の人権と環境の活動家を輩出してきた。多くのSDCの卒業生は、女性組織、青年組織、キャンプの運営、正義や他の人権や環境の組織のようなコミュニティベースの組織に関わって活動してきた。また、カレンニ人が直面している人権や環境乱用に関する情報を集めるため、今も危険な状態のカレンニ州に戻って来た人もいる。

成果

カレンニ・ソーシャルディベロップメント・センターは、キャンプ内で法律、人権、環境の分野で3つの基本コースの実習を行い、35人の地域住民がコースに通い成功のうちに終えた。参加者は、得た実践や知識は役に立ったと意見を述べ、さらに上級の実習をしてほしいとSDCに要望した。

基本の実習に加えSDCは、2013年の12月に修了した全15人の学生に4つ目の上級コースを開いた。このコースもフィールドワークやレポートを書くこと、そして学生がディベートや競技会に参加できるいくつかの催しが年間を通してあった。

「私はこういう項目や事例を運ぶ手順について何も知りませんでした。このコースを勉強している時に、手順や、起訴する側と告訴された側に平等に意見を述べるやり方を学びました。もし私のような人が将来弁護士になったら、学んだことは平和な将来を築くのに大変役立つと思います。」

SDC学校の学生