人権のトレーニング (2014年)

2014年05月07日
Agency: Karenni Social Development Centre
このプロジェクトで、タイービルマ国境に住んでいる50人の青年に法律、非暴力の社会変革、環境問題に関する実習と教育を提供する。この10ヶ月のコースは、60年以上もビルマ(ミャンマー)の地域を襲った絶え間のない少数民族に対する暴力から、安全を求めて故郷から逃げて来た人々の間に、活気ある持続可能な難民のコミュニティを作ることの中心となる。このトレーニングはこれらの青年にとって未来を輝かせるものとなり、彼らは仕事の機会を増やし、コース終了後コミュニティの中で彼らの知識を更に広げることができる。
このプログラムを受講する学生は、このプログラムの過去の参加者や地域のコミュニティのメンバーに教わって、10ヶ月のトレーニングを行う。教育の内容は、他の科目に混じって、民主主義と政治、憲法、法の決まりと公正な裁判、女性や少数民族の権利、環境問題である。学生はソーシャル・ディベロップメント・センターの価値観へのコミットや、他の少数民族、国籍、信条の人々の中で生活し働いてきた経験に基づいて選ばれた。
学生は、ビルマでの少数民族への暴力から家族で逃げてきて以来、タイービルマ国境の難民コミュニティの中で暮らしている。
追加情報
2011年にビルマ政府といくつかの少数民族のグループは、約60年にわたる紛争の後休戦に合意した。休戦はビルマ内や他の国でかなり楽観的に受け取られたが、その関係はなお厳しい状態で、難民の多くは現在の比較的安全な所を離れて、元の脱出した場所に戻ることに躊躇している。
2002年以来KSDCは、毎年決まって増える学生のために養成コースを行ってきて、昨年は33人の新しい卒業生を出した。過去11年にわたりKSDCは難民コミュニティのために241人の活動家を養成した。多くの活動家がKSDCのカリキュラムをカレンニ州のコミュニティに教えるために、個人的な危険がある中、ビルマに戻ってきている。
成果
SDCは48人の卒業生に基礎コースの研修を、16人の学生に上級の研修を行った。学生は人権、ジェンダー、環境問題などの授業を受け、フィールドワークやインターンシップも終了した。SDCは自由で公正な選挙キャンペーンも実施し、参加者に公正な選挙の実践や市民の国政参加権について教えた。指導者たちは300人以上の人に直接会って1,200のリーフレットを配った。
SDCにとって残念なことは、大きな突発的な洪水が起こり、2つの教室が壊れ、2つの寄宿舎は損傷し、多くの教材は使えなくなった。洪水の後、教室や寄宿舎を立て直すことができ、学生はその学年のカリキュラムを終えることができた。このコースの終了時に、カレンニ州は何十人もの新たな社会活動家を得て、一般住民は自分自身の権利の知識を増やした。