カレンニSDC研修 (2016年)

Published
2016年06月01日

Agency: Karenni Social Development Centre

カレンニ・ソーシャルディベロップメントセンター(SDC)は、タイとビルマの国境沿いにあり、2016年06月から2017年03月まで、50人の若者に研修を行う。プログラムは非暴力の社会変革、環境、法律についてである。コース終了後には、移動トレーナーになり、ビルマのカレンニ州や国境地域で、習得した新しい知識や技術を広める活動をする。また、地域のコミュニティベースの組織で仕事を見つける修了生もいる。

20年にわたって、22,000人以上のカレンニ民族がタイで難民となった。カレンニ州では、もっと多くが国内避難民となり、さらに多くの人たちがカレンニ州で隠れて暮らしている。難民キャンプには、数千人の若いカレンニ族の人たちが住んでいるが、警備上の理由やタイ政府により課された制限のために、教育や研修の機会は非常に限られている。SDCは、人権やそれをどう守るかを知らない若者に、さらに必要な教育の機会を提供している。プログラムは、移動トレーナーとして、学んだ知識を他の人々に伝える修了生を生み出し、国境地域やビルマ内に住む人々のために、極めて重要である公正で輝く未来をつくり出せるだろう。

学校での取り上げ方は実践的で互いに影響し合うやり方で、学生は9ヶ月を教室で、1ヶ月は実地研修で、コースの勉強に関連のある立証や証言を集めたり伝えたりする。プログラムは、教室での授業、グループワーク、実地研修、討論、発表、レポート作成と評価を行う。学生は1日に6時間の教室での授業と2~3時間のホームワークを行う。内容は次のようなものである:地球に存在するものすべての権利、人権、環境、ダム、女性の権利、非暴力による社会変革、民主主義、政治組織、法律、英語、コンピューター。

「SDCは私たちのコミュニティにとってすばらしいです。いろいろな教科について知ることは私たちの生活にとても役立つからです。知識を身につけコミュニティを発展させ、変えていかなければなりません。」リー・レー 2015年SDC学生。

追加情報

SDCは2002~2016年間に、339人の人権、環境、法の規則に関する活動家を生み出した。多くの卒業生は難民キャンプや国境周辺で、女性組織、青年組織、キャンプ運営、司法のシステム、他の人権や環境の組織のようなコミュニティベースの組織に関わるようになった。 多くがKSDCのカリキュラムを教えるためにビルマに戻り、多大な個人的危険がある中カレンニ州内のコミュニティに行った。しかしほとんどがカレンニ組織のスタッフと合同して、難民の権利のために奮闘し、いつかは来るコミュニティのカレンニ州への帰還の準備をしている。