トルコの味

Published
2021年12月22日

REIが12月4日にシェフ Musa Dağdevirenとオンラインで行ったイベントは、食文化への新しい発見にあふれていました。20人の参加者のみなさんと交流し、質疑応答や意見交換を2時間ほど行いました。

シェフMusaは世界でも有名な、ネットフリックスの「シェフのテーブル(Chef’s table)」でも取り上げられたシェフです。このイベントを通して、REIとシェフMusaは似た価値観を共有していることが分かりました。シェフMusaはイベントの始めに、文化を保存することの重要さについてコメントしていました。彼は、誰しもが移民の先祖の文化を持っていること、もしくは彼ら自身が移民であること、そしてこの事実が文化をより豊かにしてゆく、とおっしゃっていました。

この機会にシェフMusaの特別なキッチンに潜入させていただきました。彼はスィーツのHalvahやおいしそうなHaram Piyazなどを調理、そのお料理の成り立ちを教えてくれました。さらには彼のとっておきの調理用陶器についても学びました。シェフMusaの境界線のない、人類を結びつける食文化がイベントのテーマでした。

シェフMusaの「富豪は何でも買えるが、貧民は想像力で富を生み出す」という言葉は、REI のCooking Challengeで私たちが経験した想像力の重要性を思い出させてくれます。

シェフMusaは、イスタンブールに2店舗のレストランをもつトルコ人シェフです。フードマガジン「Food and Culture」めての英語料理本「The Turkish Cookbook」には550種類のレシピが紹介されてており、Phaidonにより2019年4月に出版されました。シェフMusaはÇiya Foundationを10年前に立ち上げ、食に関するリサーチやプロジェクトをしてきました。

シェフMusaは、食が人をつなげると言います。彼は、祖国であるアナトリアと中東の食と文化を広めることに人生を捧げてきました。トルコで旅をしている時に失われかけている食文化を、何とか残したいと思いました。イベントは料理番組を超え、食文化に富んだ見解や、文化の貯蔵や受け継ぎにおける私たちの世代の役目について教えてくれました。

Musa Beyとのコラボレーションを光栄に思います。