カレン州の母子健康トレーニングは500人以上を対象に行われました

Published
2024年04月03日

2024年2月20日掲載

2023年8月26日から9月3日にかけて、REIのジェーン・ベスト、エリソン安子、ギャビン・ディクソンは、タイ・ミャンマー国境にある、REIが資金提供している3つのプロジェクトを訪問しました。

支援プロジェクトのひとつが、ミャンマーのカレン州で実施している母子健康トレーニングです。このプロジェクトでは、勇敢なカレン族の女性たちが、ジャングルに隠れ住む同族の若い母親とその乳児のために、自らの命を懸けて危険な道のりを歩き、ベビーキットを届け、健康意識向上のためのトレーニングを行っています。

女性たちは険しい道のりを、重い荷物を担いで歩きます。さらに、非常に危険な地雷やミャンマー国軍のパトロールも避けなければなりません。ある女性は、兵士が他地域へのパトロールに移動するまで、3日間ジャングルで待ち続けたと語りました。

今回の訪問で受けた報告では、この6ヶ月間でカレン州の7つの地区と1つのIDPキャンプで母子健康トレーニングを実施し、575個のベビーキットの配布に成功したとのことでした。

母子健康トレーニングの主なテーマは以下です。

  • 母親、乳児、家族の栄養
  • 母親、乳児、家族の衛生
  • 妊娠・出産・産後の健康と支援

栄養について理解することは、特に重要です。参加者の多くは、1回の食事で1つの食品グループしか摂らないのが普通だと答えました。これは、食料不足が原因の場合もありますが、食料が手に入る場合でも、特に妊娠中や授乳中の女性にとって必要な栄養についての知識が不足していることが原因となっています。

さらに、厳しい環境の中でも実用的なサポートを受けられるということが、母親のみならず家族にも喜びを与え、人々のメンタルヘルスを支えていると話してくれました。

27歳の母親はこう言います。「衛生管理や、妊婦と赤ちゃんに必要な栄養についての貴重な知識を得ることができました。研修では、すべての妊婦に可能であればクリニックに行くよう勧めており、とても有益でした。」

また、43歳の母親はこう言います。「以前は、出産前にベビー服を準備することは必要ないと考えていましたが、研修後、その考えを改めました。今では、事前に準備しておくことが新生児のためになると理解しています。」