カレンニソーシャルデベロップメントセンターは、平和で民主的な社会を目指す若い避難民に、アドボカシー能力を身につけるための教育を提供しています。 リチャードさんは、人権、民主主義、法の支配、環境保護、IT、英語の授業を含むベーシック・コースを受験し、席を獲得することができました。 リチャードさんはこのプログラムを受講したことで、オープンで透明性のある社会の大切さを理解することができたと言います。学校に通う前、彼はカレンニの歴史や政治、そして自分の民族の文化や伝統について、教わる機会がありませんでした。カレンニ族が70年以上も残虐な抑圧に耐え、抵抗を続けてきたという事実を、ここで初めて知ったのです。
リチャードさんは、カレンニ族により良い未来が来るという理想は捨てようと、あきらめたこともあったと言います。しかし、このプログラムに参加したことによって、公正な社会を取り戻すために先頭に立つことができる人間として、自分を描くことができるようになりました。 KSDCでのベーシック・コース終了後、リチャードさんはアドバンスト・コースに入学し、法の支配についての理解を深めました。リーダーシップ研修では、避難民の基本的人権と司法制度について、周りの人々を教育するために、地域社会で活動する方法を学びました。「ミャンマーにおける立憲政治の重要性と、カレンニ州の歴史を理解するようになりました。もし私たちが政治に携わらなければ、私たちの世代は与党政府の残虐行為を明らかにすることができなくなるのは明らかです」。