NPO(非営利団体)の運営において重要な要素の一つは「透明性」です。
これは、組織がその行動、欠点、あるいは失敗に対して責任を持つことを保証するものです。この透明性の鍵となるのが、NPOと寄付者との関係です。寄付者は、単なる資金提供者ではなく、NPOのミッションを共に担うパートナーでもあります。NPOが寄付者と、透明かつ倫理的なコミュニケーションを維持することは、長期的な関係を構築するうえで重要です。
コミュニケーションを維持するためには、NPO側に高い説明責任が求められます。すなわち、寄付金が最も効果的かつ効率的に使われていること、また、資金が明示した通りの用途に使われていることを保証する必要があります。また、NPOは、寄付者に対して定期的に情報を提供し、寄付者の関与を促すことで、ミッションの達成に向かう共通意識を持つことができるのです。
REI(Refugee Empowerment International)はNPOとして、これらの要件を満たすことを大切にしています。REIは、厳格な説明責任と透明性の原則に基づいて運営し、寄付金がいつ、どこで、どのように活用され、成果を上げているかを示しています。プロジェクトからの資金申請は厳格な基準に照らして審査し、支援を受ける団体には、推薦状、監査済み会計報告書、そして書面による活動報告の提出を求めます。また、REIは実際に現地を訪問し、状況を直接確認します。
現地訪問を通じて、REIは資金の活用用途を自らの目で確かめ、帰国後にその状況を報告します。訪問の際には、過去の支援を受けたプログラムの卒業生とも面会し、プロジェクトの長期的な影響や将来の世代にわたる継続的な恩恵についても確認しています。これにより、リソースと寄付金が効果的かつ持続可能な形で活用されていることを保証し、避難を余儀なくされた人々やその家族、そしてそのコミュニティにとって、たとえ新たな危機が発生した場合でも、持続可能な大きなインパクトをもたらし続けています。
このような取り組みを通じて、REIは組織としての内省と成長の機会も得ています。
Isabella Drysdale, intern 2025