シリアのこどもの幼稚園・レバノン

Published
2017年12月19日

Agency: PARD

レバノンには、100万人以上のシリア避難民がいます。その中で40万人の子供たちがレバノンへ通うために難題を抱えています。

就学年齢に達したシリア避難民の子供のうち、約30%しか教育を受けていません。学校へのアクセスや様々な問題に加えて、学校で受け入れられるための重大な課題として挙げられるのは、言葉です。シリアの学校ではアラビア語が使用され、一方レバノンの公立学校ではフランス語や英語が話されます。そのために、シリアの子供たちにとってレバノンの学校教育制度に受け入れてもらうための準備が欠かせません。

REIは、レバノン南部の町ワディ・ゼインで幼稚園に通う100人の子供たちを支援しました。この資金援助活動を通じて、子供たちにとって大切な教育機会が提供し、精神的・社会的な側面での支えにも繋がっています。

このプロジェクトでは、4-6歳の子供たちに授業が行われます。生徒たちは数を覚えたり、チームになってゲームをやったり、美術に取り組んだりしています。トラウマを持ち、また危険に身をさらされて生活してきた子供たちにとってチームによるゲームは特に大切で、ゲームがチームワークや自律心、信頼や共感を身につける場になるからです。

また、プログラムの先生はみなシリアからの避難民たちで、幼稚園運営自体が避難民たちに生活基盤を提供し、自分たちが持つプロフェッショナルなスキルを活用する数少ない機会を創り出しています。

REIの資金援助では、先生の給与、文具、本、制服、教材の諸経費が賄われます。先生たちは、紙コップや紙皿など普段の生活で使えるものは使おうと非常に工夫しており、動物や海の生き物、あるいは雪だるまさえ、子供たちのために作るほどです!