レバノンのシリア人難民家族とパレスチナ系シリア人難民家族への救援

Published
2013年10月01日

Agency: Popular Aid for Relief and Development (PARD)

このプロジェクトでは、続いているシリア紛争のため避難民となった370のシリア人家族とパレスチナ人家族の生活環境を向上させる。各家族は、レバノンの彼らの居住地や非公式の入植地で不足している必要不可欠の衛生用品の入ったキットが支給される。またプロジェクトの協力者が定期的に健康教育のセミナーを開き、約600人の女性が家族が新しい環境に慣れるまでの間、清潔で安全な生活環境を確保できるようにする。

このプロジェクトの対象者は、レバノンにある5つのパレスチナ人居住地に住む、避難民のシリア人とパレスチナ人の女性とその家族である。370の家族が衛生キットを受け取り、その中には、石鹸、生理用ナプキン、身体を洗うパウダー、食器用洗剤、ゴミ袋、木綿のタオル、くし、歯ブラシと歯磨剤、床用洗剤、洗濯バサミ、容器、シャンプー、おしめ、おしめかぶれ用クリームが入っている。また、プロジェクトの責任者と協力者は、5つの居住地の600人の女性に健康教育をし、プロジェクトの成果を見極めるため満足度の評価も調べる。

シリアは2011年の初め以来、シリア政府軍と反体制派の複数の勢力との間の残虐な武力闘争の被害を受けている。この闘争のため200万人以上がすでにシリアから逃げ、ほとんどの人がレバノン、ヨルダン、イラク、トルコに行った。さらに400万人が国内避難民となっている。この闘争の前に約50万人のパレスチナ人が、長年続いているイスラエルーパレスチナ紛争のために、シリア内で難民として登録された。国連役員トップのジェフリー・フェルトマンは、現在続いている紛争のためシリアのパレスチナ人難民が極端に被害を受けていると強調している。

成果

このプロジェクトで400家族に衛生キット、難民家族のために250のベビーキットを配布するのに成功した。数人の女性はキットは大変役に立ち、子どもや家族の他のメンバーも健康や生活基準を改善できたと言った。

キット配布のほかにPARDは、地域で養成された人を使って3つの異なった地域の400人の女性に健康教育講座を開いた。

キットをもらった家族が利益を受けたばかりでなく、難民家族を受け入れている家族がいる地域のコミュニティも恩恵を受けた。