ペシャワール地方のキャンプから離れた場所に住む高齢者、障害者、未亡人の国内避難民に水、衛生、健康のサービスと社会心理的な支援を提供

Published
2014年06月01日

Agency: Help Age International

このプロジェクトで、パキスタンのペシャワール地方のキャンプから離れた場所に住む、家族の中に未亡人、高齢者、障害のある人がいる700家族に、WASH(水、衛生、健康)と社会心理的な支援をする。全部で約5,000人が、このプロジェクトの1部として衛生キットの配給と、衛生意識の普及や細やかな神経の育成とそれを広げていくトレーニングによって利益を受けると見込まれる。

このプロジェクトの受益者は、パキスタン連邦直轄部族地域とカイバル・パクトゥンクワ州からの国内避難民である。UNHCRはこの地域からの避難民家族を17,000以上と登録している。これらの家族は紛争を逃れるため急いで故郷を離れてきて、健康や衛生サービスを含む多くの基本的な必需品がない。最も必要とするものは何かと問われて、難民たちはきまって食物、宿泊場所に加えて健康サービスをあげた。

このプロジェクトはこのような不可欠な健康サービスを提供し、高齢者や障害のある人の特別のニーズに取り組むことに努める。高齢や障害のある人のいる家族は、最も基本的なニーズを満たすため、衛生キットを受け取り衛生意識高揚のトレーニングを受けることになる。さらにこのような家族やコミュニティの他のメンバーが理解を深め、家族の高齢や障害のあるメンバーに備えられるように細やかな神経を育むトレーニングを行う。      

追加情報    

ヘルプエイジは、高齢や障害のある人に人道主義的な対応をすることを唱道しているパキスタンの主要な組織である。2005年のカシミールの地震の後にパキスタンで設立された。それ以来高度の資格を持った技術スタッフのチームが、緊急事態に直面した高齢者のため、また災害時に備えた活動で仕事をしてきた。ヘルプエイジは人道主義の活動家や政府の組織の中で、緊急時の高齢者や障害のある人の弱さに関して意識を高めてきた。

成果

REIの寄付でHelp Ageは、1,520人の高齢者、84人の障害のある人、92人の未亡人、8人の孤児の、合計1,704人の弱者である国内避難民に援助ができた。Help Ageは、最初の予算は600個だったが900個の衛生キットを配り、また社会心理的カウンセリングも行った。カウンセリングが必要な人には個人、家族、又はグループで行った。また意識高揚のセッションが111人の人道主義の活動家に対して開かれた。ワークショップでは「高齢者の弱さ」、「緊急時の弱者」、「高齢者との会話」やその他多くの問題について扱った。Help Ageはこのプロジェクトの実施中、受益者の5%は必ず受け入れコミュニティ出身者とし、コミュニティの弱者の緊張を減らし彼らの生活を改善した。参加者は、今までより清潔で自らの健康に気をつけ、人間としての尊厳を新たに持つことができたと報告した。