レバノンのシリア人とパレスチナ系シリア人の難民家族への救済支援

Published
2014年07月07日

Agency: Popular Aid for Relief and Development (PARD)

このプロジェクトは、レバノンに逃げてきて新しい状況に適応するのに不可欠の手段である衛生キット配布と健康教育の実施を行うことで、シリアからの400の難民家族の生活状況を改善する。基本的な衛生と健康用の物品が入っている衛生キットは、これらの家族にとっては最も重要な健康管理の役割をはたしている。シリアの危機が過酷で今も続いている中、できるだけ早くこのキットを購入し配布することになる。この給付はすぐに行われ、家族が当面の健康問題に対処できるようにし、長期も含めた受け入れ地域への重圧を和らげ、病気防止と適切な子どもの発達を確実なものにするであろう。

2011年3月のシリア内戦の始まり以来、250万人以上が安全を求めてシリアから逃げて来た。この特定の家族たちはレバノンの非公式の場所に集まってきて住みつき、すでに難民となっている家族とともに住んでいる。この場所は数十年間パレスチナ人の故郷になっている。これらのコミュニティの多くは、レバノン全体の中で最も窮乏した地区の1つにあり、その地域では危機が続き波状効果を生み出しているので、状況はさらに厳しくなっている。難民危機ではよくあることだが、援助を受けている人の75%以上が女性と子どもである。男性は残って戦ったり、家族を守れないことを恥じて逃げることが多いからである。

追加情報

現地支援団体のPARDはレバノンの非営利の民衆に根ざしたNGOで、限界地域の弱い立場の人たち、特にパレスチナ人のキャンプや集合地に住む人たちの社会、健康、環境の状態を改善することを、主に水と衛生に関する計画や母子のケアサービスを通して、また若者や地域のコミュニティの力を強化することにより実現することを目指している。PARDはまた、危険な状況で苦しんでいる人々に支援と安心を提供する。1985年にボランティアのグループによって「リリーフ・エイジェンシイ」という名前で設立された。

成果

PARDは400家族に400の衛生キットを配布し、400人の女性に144の衛生改善と健康教育のセッションを行い成功した。この講習はアタマジラミ、疥癬、下痢、個人の衛生と公共衛生に関する知識について行われた。難民家族を受け入れた家族も、キットが分配されて恩恵を受けた。知識を学ぶ講習のおかげで受講者はキットの中身を正しく効果的に使うことができた。この知識は受講者に定着し、今では多くの病気を避ける方法を知っているので、さらに健康になるように行動していくだろう。