カレンニ上級学習プログラム(KnFSP)に対する教育援助 (2012年)

Published
2012年11月26日

Agency: Karenni Further Studies Program

このプロジェクトで、タイービルマ国境のカレンニキャンプ2で、16~21歳の63人の難民が1年間カレンニ上級学習プログラム(KnFSP)に参加することができる。このプログラムの目標は、難民の若者が将来のために基本的な知識やスキルを身につけられる学習環境を提供することである。学生は、英語、数学、科学、社会科などの科目と、卒業後コミュニティの中でリーダーシップがとれる力を養うため、リーダーシップや経営、管理などの科目も学ぶ。

タイービルマ国境の難民キャンプでは、高等教育を受ける機会は非常に少なく、以前はカレンニキャンプ2では、難民の若者のための教育プログラムはなかった。KnFSPはこの必要性を満たすため、若い難民が教育を続けられる場所を作る目的で設立された。また、最近の難民再定住プログラムにより技術を身に付けた人の数がかなり減ったので、このプログラムはその不足を補うのに役立つ。

KnFSPは2年以上続いていて、正規の教育に加えて、シンポジウム、職業インターンシップ、リーダーシップ養成キャンプ、出張コミュニティサービス活動が、学生のために行われている。また若者が、コミュニティベースの組織にすでに配置されている指導者の援助を受ける機会もあり、職業選択がみずからできるようになる。このプログラムで、学校は学生人口の65%を占める若い女性の力を伸ばすために女性の学習もカリキュラムに入れている。

追加情報

KnFSPは、16~21歳の若者にキャンプで高等教育を行う唯一の教育プログラムで、地域のコミュニティによって2008年に設立された。 KnFSPはタイのメー・ホン・ソン県のアムファー・クン・ユアムのバン・メー・スリン(BMS、カレンニ地域2として知られている)にあり、この地域の人口は約3,500人である。

この4年で66人の卒業生が出て、その70%は今コミュニティベースの組織や学校で働いていて、第3国に再定住したスタッフの穴埋めをしている。

成果

今年カレンニ上級学習プログラム(KnFSP)は61人の学生に支援をし、全員が最終試験に合格した。卒業式が3月22日に行われ、スタッフ、先生、両親、学生を含む2012年の参加者が出席した。

KnFSPは教室での授業のほかに、教えること、争いの解決と手段、パブリックスピーキングのような事柄に関して、社会、政治、文化的状況から考えての実習を行った。学生は難民キャンプの組織で1ヶ月半のインターンシップに参加することが必須で、その結果今年はこのプログラムに参加した26人の卒業生全員が就職できた。

リーダーシップキャンプのような特別の授業が行われ、学生は自分自身のリーダーとしてのスタイルを検討し、特にビルマの将来に関連しコミュニティや社会を築くことの若者の役割を強く理解することができた。

「2年間を終え今卒業し、自分の村に戻り教える準備をしています。KnFSPから得た知識のおかげで、私は私の村や周辺地域の子どもや若者に学んだことを教えることができると確信しています。」

KnFSP卒業生 ノウ・ガイ・ドー